音が途切れないボーイングの方法とバイオリンのフレーズ
動画で詳しく説明しています。
バイオリンは、1本の弓で弾かなくてはいけないのですが
弓の返しの時に、例えばダンからアップにする時音が途切れてしまう事があります。
音が止まってしまうと、音が繋がっていかなくて、フレーズ感のある演奏がしにくくなってしまいます。
弓の都合のせいで、自分の思う通りに曲を弾く事ができないのは残念ですね。
どうすれば弓の返しで音が途切れないで弾けるか、以下の通りご紹介しますので、参考にして下さい。
コツは弓を返す時に少し速度をあげて、弓の返す直前の音を響かせて、
その響かせた音の中で弓を返します。
そうすると途切れません。
多くの人は、最初に弓を使いすぎてしまって、弓が足りなくなってしまいます。
2つのスラーの時は弓を2等分にする。4つのスラーの時は4等分の弓の配分にする。
とよく言われますが、
最初を小さく弓を使って後で弓を大きく使うように意識すると上手く弾けるようになります。
例えば4拍のボーイング練習をするとしたら、
上の画像のように
1拍目は弓の長さを小さく弾き始める。
2拍目は1拍目より少し長く。
3拍目は2拍目よりも少し長く。
4拍目は3拍目より少し長く。
という風に練習しましょう。
この練習は以下の事に注意して練習して下さい。
ボーイングの練習の時に弓の長さの都合で、音が長くなったり短くなったりしないようにしましょう。
●弓の長さを長く弾く。→音の長さも長くならないように。→弓の速度を上げましょう。
●弓の長さを短く弾く。→音の長さも短くならないように。→弓の速度を下げましょう。
弓の長さが変わっても、音の長さが変わらないように、メトローノームをつけて練習するといいでしょう。
そして、必ず弓の返しで音が切れてないか、よく聞きながら練習しましょう。
フレーズとは、文章で言うと句読点みたいなものです。
例えば
「今日は、良い天気ですね。」というフレーズ。
それを、
「きょ、うは、い、い、てん、き、ですね。」
「きょーーはーーいーいーてーんーきーでーすーねー。」
などと弾かないように。
なかなか難しいんですけどね(^-^;
自分の音をよく聞いて、そうなってないか聞きましょう。もしくは指摘してもらうと良いかもしれません。
基本的にはフレーズの始まりは大きく少し早く、頂点は盛り上がるように弾き、
フレーズの終わりは小さく少しゆっくり弾きます。
ポジション移動の時に、左手のポジションが変わると、知らずと右手の弓の速度が速くなりがちです。
弓の長さが足りなくなってしまうので注意しましょう。
ポジション移動の前の音は非常に音が短くなりやすいので、短くならないようにしましょう。
ポジション移動の前の音をよく自分の耳で聞くようにして、
途切れないように移動する前、後の部分練習を繰り返し練習するといいでしょう。