いびつな真珠。バッハの弾き方【バイオリン】
バロック時代の絵画、建築、音楽には宗教的な要素は外せません。
そして、
バロックを代表するバッハは宮廷作曲家でした。
バロックの絵画や音楽などを
「いびつな真珠」
と言われることがありますが、
その意味を、簡単に言ってしまうと
「胸焼けしそうなくらいの大げさな表現で、宗教的なものが描かれている」
というものです。
ヨーロッパの素晴らしい教会などを見た方はピンとくるかもしれない。
・半分冷静さ、
それは主観ばかりでなく人々を道案内(導く)感じで。
・半分は大げさを意識する。
強弱や低音の響き、音の飛ばし方などなど。
ロマンはとは違う所だと思う。
バロックの表現はその2点がわかるようになるまで、
まだ割と主観で物語をつくるように弾いていたことがあります。
「その演奏はロマン派だよ。もっと勉強しないとね」
と先生に言われて(先生はあえてその時答えを教えて下さりませんでした)
どうやったらバロックが弾けるようになるか
宗教や歴史、舞踊などまた色々と調べて勉強し、ひらめくには相当の年月がかかりました。
閃いたときは
すんなりバロックを受け入れられて
とっても嬉しかったです。まだまだ研究の余地はありそうですが。
あと、留学中にウィーンとドイツでは
礼拝の時にミサを教会で演奏させて頂いたことがありますが、
先生には
「色々な人の思いを音にのせて神様に届けるという責任のある音で。
そして音を天上にお届けするのだから、この世にはないくらい神々しい音で
弾かないといけない。」
と指導されて、それを実際肌で感じることが出来ました。
いい音は自分の耳を頼りに、何度も弾いて良い音を探していくんです。