トリルが上達する練習法とコツ(バイオリン)
バイオリンのトリルは、トリルが付けられている音と、その音の2度上の音を素早く交互に弾く技法です。
力を入れずに、脱力して、速いスピードでトリルが弾けたらいいですね(*^-^*)
どのように練習するか、以下の通りまとめてみました。
動画も参考にして下さい。
右手と左手は自分でも気づかないのですが、連動しています。
なので、トリルの時に
右手で鋭いアクセントを付けて練習すると、左手も勢いがついて、速いスピードで指を動かしやすくなります。
若い子の場合は、トリルの時、早く指が動かないというより、
4つのトリルか?
8つのトリルか?
自分がいま、何個のトリルで弾いているのか?
コントロールをするのが難しくて、トリルがかかっていない場合が多いです。
例えば4つのトリルなのに5つトリルを入れてしまったり…
自分のトリルが今何個入っているかコントロールしながら練習します。
そのため、3つ、4つ、5つ、7つ、9つなど数を決めて数えながら練習しましょう。
自分の耳で聞き、何個入ったか?数えながら練習する方法はビブラートの練習をする時と同じです。
指板からの距離が短い方が、トリルは速くかかります。
速いパッセージの時も、全ての指が指板から近い方がいいですね。
指板から指が離れてしまう原因は、左手の手の平が外側に(自分から見て左側)に開きすぎてしまうんです。
もし、指板から指が離れすぎてしまうのなら、左手の形を見直しましょう。
小指を、1本自分から見て左の弦に置いたまま、トリルの練習をすると良いでしょう。
例えばA線でトリルの練習をするときに、小指だけD線に置いたまま練習します。
また、トリルの時は他の指の力を抜きましょう。
バイオリンのトリルが曲などで出てきて、トリルの部分を数回弾くだけでは、なかなか上達しません。
カイザーやテクニック集を使ってトリルの練習をします。
●カイザーは15番
●クロイツェルも15番に出てきます。
この教本を使うと、長い時間、1ページ〜2ページをトリルで弾いていくので良い練習になります。
余談ですが、カイザー、クロイツェル、ローデは、生徒さんに練習させると勝手に上手になってくれるんですよね。(*^-^*)
ありがたく、本当に素晴らしい教本です。(*^-^*)
トリルの注意点!
トリルのときに、ビブラートをしながら弾かないようにしましょう。
ビブラートをすることで、余計な動作が加わってしまい、速度が落ちてしまいます。
また、下の音の指も、ビブラートをしてしまうと少し弦から浮いてしまう為
トリルをした時に音が悪くなってしまいますので、必ず手の平は動かないようにしてトリルの練習をしましょう。