バイオリン発表会で失敗した時どうする?(その他ハプニング対応)
舞台の上でのハプニングはあまり起きないですが、
念のためハプニングが起きた場合、どのように対処するべきか?
万が一ハプニングがあった場合も落ち着いて行動できるように、
想定しておきましょう。
本番間違えて弾いてしまった。
普段は弾けていたのに、万が一緊張などで演奏中にミスをしてしまったらどのようにすればいいのかと言うと、間違えても、間違えていないような顔をして弾きましょう。
例えば
楽譜とは違う音で弾いてしまった場合
→もともと楽譜には違う音で書かれていたのよ!という風に堂々と弾きます。
いい意味で、うまく誤魔化して、まるでミスをしていないかのように弾きましょう。
でも、これがなかなか難しいですね。
ミスした後は無意識に悲しい顔をしてしまったり、
首を傾げてしまったりなどしてしまいがちになりますから気を付けましょう。
間違えて弾いてしまった音(時間)は取り消せないので、
「ミスした後は、ミスをカバー出来るようにより良く弾こう!」
という気持ちになれれば良いでしょう。
もちろん間違えてしまうと悲しい気持ちになりますが、
その悲しい気持ちが観客に伝わらないようにします。
また自分のテンションが下がって、ミスした後にもミスが連発しないように、
すぐに気持ちを切り替えて弾きましょう。
コンクールなどでは、ミスしてしまった後に、あからさまに顔の表情が変わると
減点される場合もありますね。
演奏中、頭が真っ白になって何処を弾いているのかわからなくなった!
→ピアノ伴奏者に聞けば大丈夫!
ピアノ伴奏者が後ろにいる!
万が一わからなくなったらピアノ伴奏者に楽譜を見せてもらおう!
と思って安心して弾きましょう。
弦が切れてしまう
弦が切れる事はあまりないですが、あり得ないことではありません。
古い弦を使っている方は弦が消耗しているので本番前に張り替えておくといいでしょう。
「新しく弦を張り替えたのに弦がきれてしまう。」
「普段から弦が切れやすい。」
という方は
・アジャスターの留め金の角が尖っていて弦に負担をかけている。
・駒やナットの部分の弦との接触部分(弦溝)の加工が悪く、弦が消耗してしまっている。
という場合がありますので、弦楽器工房に行って修理してもらいましょう。
脅すわけではないですが、新品の弦にして、バイオリン工房にいって調整してもらっても弦が切れる事が、稀にあります。
それは弦が不良品だったか、原因不明らしいです。ホールの乾燥が原因かな?
もし、本番の時に弦が切れてしまったら
@ピアニストに伝える
A軽く客席に向かってお辞儀する。深々とお辞儀すると本当に曲が終わってしまったかのように客席では思ってしまうので、軽く頷くような感じで良いです。
B舞台裏へ行って弦を張り替える。
弦を張り替えている間は、次の順番の人が演奏すると思います。
発表会で弦が切れた場合は、先生の指示にしたがってください。
タイミングのいい順番で、もう一度舞台に出して弾かせてもらえるでしょう。
多分曲の弾き始めは弦が切れた場所の少し手前の部分から弾くと思います。
コンクールの場合でも舞台裏へ行ったらステージマネージャーの指示に従ってください。
コンクールでは、もう一度出してもらえない場合もありますから一層気を付けましょう(>_<)
オーケストラの中で弾いている場合は、弦が切れたら隣の人と交換していき、
一番後ろに座っている人が、切れた弦のバイオリンを持って舞台裏へ行って弦を替えます。
それか、後ろの方の席でしたら、隣の人とバイオリンの交換せずにそっと舞台裏へ行きます。
出来れば、皆がピアニッシモで弾いている時に、
舞台裏へ行くのは目立ちますから、フォルテで弾いている時にそっと舞台裏へ抜けると良いでしょう。
まあ、学生オケだったら弾いているふりをしていれば良いでしょう。(嘘ですよ)
弦が切れた場合の替えの楽器を用意している楽団もあるそうですから、
事前に弦が切れたらどうすれば良いか楽団に聞いてみて下さいね。
バイオリンの弦が切れた話としては「タングルウッドの奇跡」としては
アメリカの小学校の教科書にも載った
バイオリニスト・五嶋みどりの伝説がありますね!
彼女はなんと本番中にバイオリンの弦が2回も切れたのに、コンサートマスターのバイオリンと交換して、曲を弾き続けたのです!!
その時彼女はまだ12歳。
なのにそのとっさの判断と落ち着いた行動が
賞賛されました。
ピアノ伴奏者が、繰り返しなどを間違えてしまう。
ピアノ伴奏者が、多くの伴奏を掛け持ちされている発表会などに
こういう事はあります。
でもプロなので気にしないで弾いていると、気付いてくれて途中から直して入ってくれます。
弾きたいように弾きましょう。
弦が緩んでしまう。
演奏中にペグが緩んで、調弦が狂う事も。
これはみなさん練習中に経験があると思います。
しかし、本番ではどうすればいいのでしょう。
大幅にずれてしまい、調弦が狂いすぎると
演奏ができません。
「これはもうダメだな」
と思ったら
@一度、ピアニストの方を向き、調弦が狂ってしまった事を伝えます。
Aピアノ伴奏者に、音をならしてもらって調弦しなおします。
演奏が止まった直前の場所あたりから、どこから弾くかピアノ伴奏者と話して、合図して弾き始めます。
弦が緩んでしまう原因としてネックの部分(糸巻き)の弦穴が擦れてしまって緩い場合があります。
やはり弦楽器工房で調整しておくといいでしょう。
あとは、舞台上では乾燥していたりスポットライトの光で暑かったりするので、
それがバイオリンにとっていつもと違う環境でちょっと負担なのかもしれません。
私は本番では緩んでしまわないように、ほんのちょっとだけ
強く糸巻きをネックに入れる事を意識して調弦します。
私が経験したその他のハプニング
・演奏中にドレスの紐が落ちてしまう。
事前に弾いて、落ちてこないかチェックします。
しかし、本番中に万が一落ちてきたら、休符か間奏部分で直しましょう。
・弓の毛を張り忘れた
お辞儀をした後に、弓の張り具合をチェックする習慣をつけておきましょう。
湿度で毛の張り具合が変わりますから、弾く前にいつもチェック!
本番の時のハプニングは想定しておくと、慌てなくてすみますね。
万が一ハプニングが起きたら、それも舞台経験だと思って
楽しんで対処しましょう♪
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◆バイオリンのインナーカーボンは1本持っておくと便利です。
インナーカーボンの弓は、木の中に衝撃に強いカーボンの芯が入っています。
重さ、角度、弾きやすいように計算されています。
弓は重たい弓や軽い弓があります。
・重たい弓→固くしっかりした音が出やすく、弓が震えにくい。初心者には疲れやすくて向かないと思います。
・軽い弓→スタッカートがしやすくて、よく弾み弓のコントロールがしやすい。
ただ、軽い分、弓が弦に乗りにくいです。
インナーカーボンは、両方のいい所を持ち合わせた丈夫な弓です。
弓というのは消耗品なので、プロは本番用の弓と練習用の弓と2本持っています。
プロでも一本持っておくといいでしょう。
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