メロディー誕生の秘話とバイオリン弾き方
大昔、何万年も前の原始時代の人間からメロディーどのように生まれたのか?
前回の話の続きです→リンク
それは人間の声からメロディーは生まれたと考えられているようです。
私はバイオリンで弾くフレーズは、朗読と似ていると生徒さんに伝えています。
プロの朗読をする人は、悲しい場面では悲しい声で朗読したり驚いたときは、驚いた声で抑揚を持って話します。
バイオリンの曲を弾くときも同じで、抑揚をもって意識して弾かないと味気のない演奏になってしまいます。
人の声ってよく聞くと、たくさんの抑揚と感情の違いで全然違う声になっているんですね。
自分では自分の話している声に耳を傾けませんが
自分の声を聴いてみると嬉しい時は高い声になりますし、
落ち込んだときは低い声になっている事に驚いたことがあります。
逆に一定の音程で話し続けると、なんとも味気ないロボットみたいな声になります。
言葉は一定の音程ではなく、抑揚をつけて会話をしている。
この言葉の抑揚こそ、メロディーの発見につながりました。
また人は、感動したときに声を伸ばします。
日本語でも
「わー!」とか「すごーい!」などがあります。
歌もまた、神様との意思疎通として考えられました。
そういう時の声は、普段の話し声ではなく
神聖なものでなければなりません。
原始人は、声を高くして声を伸ばして神様に話しかけました。
それが歌の始まりだと考えられています。
原始人でも、野獣の吠え声は不気味に聞こえるし
小鳥の鳴き声は心地よくきこえる。
専門的に言うと、野獣の吠え越えは今でもホラー映画で使われている、減7度の音程
小鳥の鳴き声は長3度の音程という具合です。
【かっこうの歌】
動物の声からも、メロディーを見つけて真似をしていき
しだいにメロディーが発展していったそうです。
今日私たちが、多彩で複雑なメロディーをバイオリンで奏でていますが
その始まりは、人の声であったり、動物の鳴き声ととてもシンプルなものでありました!
声の抑揚とバイオリン演奏
音楽的に弾く方法にも載せました。
バイオリニストの顔の表情をみても、曲の楽し気な表情の時には楽しい表情をするし、悲し気なところは悲しい表情をします。
人間は表情によって、声が変わるように、顔の表情によって演奏する音も変わりますからね。
わたしにとって一番顔の表情が好きなのは庄司紗矢香さんです。
役者さんのような表情で、素敵です。
このチャイコフスキーは本当に感動します。
↓
言語の理解がバイオリン演奏の理解
高校生の時、言語を研究することもバイオリンを弾くときの理解に役立ちました。
ドイツ語、フランス語の特徴を直感的に紙に書きだしてみます。
以下は私の完全に独断と偏見ですが
ドイツ語 かっこいいけど、クセがあると感じる時がある。
例えば、
・グーテンターク(こんにちは!)→かっこいい
・ゲショーベン、シーベン(押す)→日本人にはウケるみたいです。小便?
ブラームスのバイオリン協奏曲は、あのカッコよさと力強さがドイツっぽい。
フランス語 上品に聞こえるときもあり、すこし困ったような声に聞こえる時がある。
コマンタレブ?(調子はいかが?)→最初に聞いたときは、なにか困っているのかなとおもいましたが、そういう意味ではないようです。
フランス人は、フランス語を世界で一番美しい言語だと誇りを持っている人が多いと聞くのですが、
確かに、ただフランス人同士の会話をしているだけでも、美しいメロディーのように聞こえるんですよね。
サンサーンスのバイオリン協奏曲を弾くときの理解に繋がりました。
冒頭は情熱的ですが
歌う部分がフランス語が聞こえてきそうな困ったような表情のメロディーラインです。
作曲家の言語を知るのも、作曲家の理解につながって面白いです。
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